アルゴリズム変動に強いWEBページ品質評価手法の汎用性 | SEO研究論文 [cite_start] [cite_start]

WEBページの品質評価に関する学術研究

[cite_start]

アルゴリズムの変動に頑健なWEBページのクオリティ評価手法の汎用性に関する一考察 [cite: 1, 2]

[cite_start]

岡戸翔†, 中原匡哉†, 坂本一磨‡, 滝口響也‡† [cite: 3]

[cite_start]

†大阪電気通信大学, ‡公立小松大学 [cite: 4, 5]

1. はじめに

[cite_start]現代社会において、情報探索手段としてSNSが台頭する中、WEB検索は依然主要な手段です。 [cite: 7] [cite_start]そのため、検索エンジンの順位決定アルゴリズムに適応したWEB制作の重要性が高まっていますが、アルゴリズムが非公開であることから、SEO対策をする際には統計的手法による推論が行われています。 [cite: 7] [cite_start]既存研究[1]では、観光分野を対象に検索結果の順位の法則性や条件の特定が進められ、評価手法の有用性が確認されています。しかし、他の分野での有用性の確認がなされていませんでした。 [cite: 7] [cite_start]そこで本研究では、異なる分野のWEBページにおいて既存手法の汎用性を検証し、その結果からアルゴリズム変動に強い評価手法に必要な機能要件を考察します。 [cite: 7]

2. 研究の概要

[cite_start]本調査では、Google社の検索エンジンを対象に検索結果をクロールし、適応率を算出した後、検索順位の向上への貢献度が高いと予想される対策項目を分析します。 [cite: 9]

[cite_start]

2.1 貢献度の高い対策項目の分析 [cite: 42]

[cite_start]本手順では、10位ごとの対策項目の適応率の遷移から、最小二乗法を用いて近似直線を導出します。 [cite: 43] [cite_start]近似曲線の傾きが負であれば貢献度が高い対策項目、正であれば貢献度が低い対策項目と推定し、順位向上の貢献度が高い項目を分析します。 [cite: 43]

3. 実証実験

[cite_start]

3.1 実験内容 [cite: 45]

[cite_start]本実験では、「就職」「投資」「保険」という複数の検索クエリを対象に、貢献度の高い対策項目を調査します。 [cite: 46] [cite_start]調査する対策項目は、Google社のSEO補助ツールであるLighthouseを参考にリストアップしました。 [cite: 46]

[cite_start]

3.2 結果と考察 [cite: 47]

[cite_start]調査の結果、現在の検索エンジンでは、**検索クエリに関連する情報をメインコンテンツの中に適切に含め、様々なデバイスでアクセスするユーザに対し、安全にコンテンツを提供すること**が求められていると考えられます。 [cite: 49] [cite_start]これは既存研究で得られた傾向と一致しており、本研究で用いた評価手法は汎用的に貢献度の高い対策項目を分析可能であるといえます。 [cite: 49]

貢献度が高かった対策項目

調査を通じて、特に重要だと考えられる対策項目は以下の通りです。

[cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start]
表1 適応率が上位かつ変動がない対策項目の例 [cite: 50]
対策項目
SSLを設定 [cite: 51]
クリック可能な物を認識可能な名前に設定 [cite: 51]
タイトルとH1に同じものを使用しない [cite: 51]
[cite_start] [cite_start] [cite_start]
表2 適応率が向上した対策項目の例 [cite: 52]
対策項目
アンカーテキストの削除 [cite: 53]
Descriptionの適切な設定 [cite: 53]
[cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start]
表3 検索クエリ間で共通の上位の対策項目の例 [cite: 54]
全ワードで上位15位以上の項目
第一クエリを含むaltの個数を増加 [cite: 55]
H1タグに第二クエリを設定 [cite: 55]
metaキーワードに第一クエリを設定 [cite: 55]
H1タグに第一クエリを設定 [cite: 55]
[cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start] [cite_start]
表4 Google社の記事で言及されている対策項目の中で貢献度が高い対策項目 [cite: 56, 57]
対策項目
モバイル向けページを設定 [cite: 58]
スクロールパフォーマンス [cite: 58]
ブラウザ互換性 [cite: 58]
HTTPSを使用している [cite: 58]
ブラウザに多くの権限を要求しない [cite: 58]

4. おわりに

[cite_start]本研究では、既存研究とは異なるカテゴリの検索クエリを対象に評価手法の汎用性を確認しました。 [cite: 60] [cite_start]結果、既存研究で得られた傾向と概ね一致し、手法の汎用性を確認できました。 [cite: 60] [cite_start]今後は、対策項目を適用した場合の予想順位変動を出力可能な手法へと昇華する予定です。 [cite: 60]

参考文献

    [cite_start]
  • [1] 田中成典,中村健二,寺口敏生ほか:SEOの内部対策に焦点を当てたWebページクオリティ評価に関する研究,AI・データサイエンス論文集,Vol.5,No.1,pp.272-278,(2024) [cite: 62]
  • [cite_start]
  • [2] Google:Google Custom Search API,<https://developers.google.com/custom-search>,(参照2024-12-2) [cite: 63]
  • [cite_start]
  • [3] Google:Google検索セントラル,<https://developers.google.com/search>,(参照2024-12-3) [cite: 64]

© 2025 Sho Okado, Masaya Nakahara, Kazuma Sakamoto, Kyoya Takiguchi. All Rights Reserved.