研究紹介|LiDAR関連の研究
点群処理による歩行可能面推定、反射強度×深層学習による施工現場監視。各研究を独立トピックとして要約。
LiDAR を用いたプレイヤーが歩行可能な空間の自動構築に関する研究
研究背景
3Dゲーム・メタバースの普及による3D空間需要の増大。 ただし歩行可能空間設定の手作業コスト大。 点群由来3Dモデルの活用における「ナビメッシュ相当」の自動生成需要。
課題設定
既存の地表面推定の多くは段差の少ない連続平面を前提。 階段のような傾きが断続する構造の判定困難。 高価な計測機器依存の実運用制約。
提案手法(処理の骨格)
構成要素は3機能。 (1)グリッド分割:点群を平面方向で分割し、軌跡上のグリッドを地表面候補として確定。 (2)地表面候補判定:各グリッドでRANSACによる近似平面生成。 (3)歩行可能領域拡張:隣接グリッド平面のなす角が閾値内なら地表面として連鎖的に拡張。
検証実験と結果
大学キャンパス階段の点群を対象とした抽出精度評価。 手動作成の正解データとの照合により、適合率・再現率・F値で評価。 階段点群も地表面として推定可能の確認。
限界と展望
階層(2階・3階)を跨ぐ点群に対して単一階のみ推定となる制約。 高さ方向も含めたグリッド分割による階層推定の必要性。
位置づけ:ゲーム空間構築工程の自動化支援、実測点群からの歩行可能領域推定。
LiDAR を用いた施工現場の建設機械の管理手法に関する基礎的研究
研究背景
施工現場の監視需要の増大(安全性、稼働率計測、盗難対策)。 既存のカメラ+物体検出は夜間・低照度で精度低下。 計測範囲外→再入場時の別ID付与による稼働率計測の破綻。
課題設定
「検出」だけでは現場運用に不足。 同型同色の建設機械の一貫識別の欠落が中核課題。 追跡IDの永続化の要求。
提案手法(処理の骨格)
2機能構成。 (1)物体検出:OpenPCDetを用いた建設機械検出、重心点特徴量+最近傍距離による追跡。 (2)識別:反射強度値を利用し、機械側面へ高反射素材をパターン配置して固定タグ化。 反射強度200以上の点抽出、DBSCANでクラスタリング、基準クラスタの位置関係からタグ番号決定。
検証実験と結果
反射シールパターン6種を貼付した対象を、距離(10/15/20m)と高さ(地上/2階相当)で計測。 108場面中103場面でタグ検出成功の報告。 動体ではフレーム間ずれによりクラスタリング困難の観察、静体中心運用の妥当性整理。
限界と展望
点群取得の揺れに起因する基準クラスタ誤検出の残存。 多フレーム多数決によるタグ決定、点数ではなくクラスタ面積による基準特定への改良方針。
位置づけ:施工現場の「見守り」を、低照度耐性と個体識別で強化する基礎検討。
